著作権と商標権の二次利用の許諾にまつわるビジネス、すなわちライセンスビジネスは「商品化権ビジネス」とも呼ばれるなど、大きな注目を集めるようになり、その重要性が高まってきている。
本書で取り上げる「ライセンス」は、知財（知的財産）権のうち、特許や実用新案権のような「技術型知的財産権」ではなく、一般消費者としても日々接することの多い著作権や商標権であり、近年特に取り組む企業が増え、「ライセンス商品」の売り上げも伸びてきている。
日本における第一人者が分かりやすくまとめた本書は、キャラクターやブランドについての許諾の基本から実際の法務、戦略立案までを体系的に扱い実務家に大変好評を得ており、今回、第3版刊行の運びとなった。ライセンスビジネスの市場の拡大や環境の変化、またそれらに対する著者の考察を加えて一層充実した内容となっている。

第1章 ライセンスビジネスとは何か
第2章 ライセンスビジネスの誕生
第3章 ライセンスビジネス基礎知識と用語解説
第4章 ライセンスビジネスの魅力とメリット
第5章 ライセンス市場
第6章 プロパティの種類
第7章 ライセンスビジネスの戦略―ステップ1プロパティの選択
第8章 ライセンスビジネスの戦略―ステップ2おろそかにしない契約内容、権利の確認
第9章 ライセンスビジネスの戦略―ステップ3強い契約交渉と確かな実務
第10章 ライセンスビジネスを組み立てる―ステップ4 契約書に潜む落とし穴
第11章 ライセンスビジネスを組み立てる―ステップ5 その他の申請書、契約書
第12章 いよいよビジネスに参入、初動戦略
第13章 権利侵害品
第14章 ライセンスエージェントの役割
第15章 ライセンスビジネスとブランドマーケティング戦略
第16章 ライセンスディレクター誕生への期待
第17章 これからのライセンスビジネス